インストールCD作成(TurboLinux 8 Server)

ターボリナックス 8 サーバー のインストールの準備を行います。
以前のTurboLinuxのFTPサーバーにはcomps、hdlist、hdlist.gzなどのファイルがありませんでした。
その時はそれらのファイルを作成しなければならず大変苦労したのですが、いつの間にかそれらファイルがアップされていました。理由は分かりませんが、我々にはありがたい事です。
と、思いきや、インストールに必要な他のファイルが今度はサーバーより無くなっています。
結局すんなりインストールCDを作成出来ませんね。
インストールCDを作らず、買って欲しいと言う事なのでしょうかね?

11/19削除
さて、今回無くなったファイルはnetstg1.img、netstg2.img、stage2.imgの3つです。しかし、これはターボリナックス 7 サーバーのそれらでも代用できるのでそれを利用してインストールCDを作成します。
ただし、この方法だと問題点が一つあります。ブートローダーがが正常にインストールされない点です。
しかし、簡単に対応できるので問題ないでしょう。(この方法はインストール手順で紹介します。)

11/19追記
無くなった3つのファイル(netstg1.img、netstg2.img、stage2.img)はターボリナックス サーバー 7のものよりもターボリナックスワークステーション8のものを使った方が結果は良好です。。
ただし、この場合、容量が650Mを越えるので、700MのCD-Rを利用するか不要そうなファイルで大きめなファイルを削除しちゃいましょう。僕の場合、kernel-smp64G-2.4.18-5.i586.rpm、korean-fonts-1.0-3.noarch.rpmを削除して650Mに収めました。
また、私の環境だけかも知れませんがネットワークの設定がまったくされず、手動での設定です。それ以外は問題なさそうです。(この方法はインストール手順で紹介します。)
さかりきさんより
「TL8WS用のnetstg1.img、netstg2.img、stage2.imgの代わりにTL8S-promoのものを使うと、ファイルシステムの選択幅が増えて良さそうです。TL8Sプロモーション版を手に入れる必要がありますが...」と教えて頂きました。
私はまだ試していませんが、興味がある方は試して下さい。

参考までに
 comps,hdlist,hdlist.gzが無かったときの作成方法はインストールCD作成(TurboLinux8Server)
 TurboLinux7ServerのインストールはインストールCD作成(Turbo Linux 7 Server)です。
 Turbolinux10 DesktopのインストールはインストールCD作成(Turbolinux 10 Desktop)です。

今回の手順はこんな感じです。
ここで紹介する方法でブータブルCDを作成するにはLinux環境が必要です。手順1,4を参照して下さい。
Windows環境のみで作成する場合は手順1,2,3を参照して下さい。
  1. ダウンロード
  2. CD-Rに焼く
  3. 起動ディスクの作成
  4. ブータブルCDの作成
  5. 準備したファイル
  1. ダウンロード
    まずは、TurboLinuxをダウンロード!
    TurboLinuxのFTPサイトで以下の(↓)ディレクトリ以下を全てをダウンロードします。
    ftp://ftp.turbolinux.co.jp/pub/TurboLinux/TurboLinux/ia32/Server/8/install
    ftpツールを使う場合はanonymousでログインします。
    全部で900Mバイト強あります。

    インストール用のイメージをターボリナックス8ワークステーションターボリナックス7サーバーのディレクトリより取得します。
    取得するファイルはnetstg1.img、netstg2.img、stage2.imgの3つです。それ以外のファイルはダウンロードしないで下さい。
    ftp://ftp.turbolinux.co.jp/pub/TurboLinux/TurboLinux/ia32/Workstation/8/install/turbo/base 
    ftp://ftp.turbolinux.co.jp/pub/TurboLinux/TurboLinux/ia32/Server/7/install/turbo/base
    ダウンロードした3つのファイルはターボリナックス8の同じディレクトリ(turbo/base)にコピーして下さい。
  2. CD-Rに焼く
     2.CD-Rに焼く、3.起動ディスクの作成で紹介する手順は、Windows環境での作成方法です。この方法だと、ブータブルCDにはなりませんが、Linux環境が無い方に向いています。Linux環境があり、且つブータブルCDを作成したい方は4.ブータブルCDの作成を読んでください。

    次にダウンロードしたファイルをCD-Rに焼きます。CD-R2枚用意して下さい。
    /turbo/RPMSディレクトリ以下のファイルをcompsファイルの定義に従い、CDの1枚目、2枚目に分割します。 分割用バッチファイルを準備したファイルに置いておくので使って下さい。
    turbo/baseディレクトリ以下のcomps, hdlist, hdlist.gzの3ファイルは1、2枚目両方の/turbo/baseディレクトリに必ず配置します。

    2枚のCDイメージは次のようになります。
    ここまで準備が出来たらCD-Rに焼いて下さい。
    1枚目
      |-dosutils     ・・・ FTPサイトよりダウンロードした内容です。
      |-LICENSE     ・・・ FTPサイトよりダウンロードした内容です。
      |-packageslist  ・・・ FTPサイトよりダウンロードした内容です。
      |-turbo
        |-base      ・・・ FTPサイトよりダウンロードした内容です。
        |-RPMS    ・・・  分割用バッチファイルで分割した1枚目用パッケージファイルのみを配置します。

    2枚目
      |-turbo
        |-base      ・・・ comps, hdlist, hdlist.gzの3ファイル。
        |-RPMS    ・・・  分割用バッチファイルで分割した2枚目用パッケージファイルのみを配置します。

  3. 起動ディスクの作成
    インストール用の起動ディスクを作成します。
    FTPサイトにはブートイメージもないと思っていたら、updatesディレクトリに置いてありました。
    以下のサイトより最新のブートイメージをダウンロードします。
    ftp://ftp.turbolinux.co.jp/pub/TurboLinux/TurboLinux/ia32/Workstation/8/updates/images/misc
    私がダウンロードした時は、boot-03031701.tl8w.imgが最新でした。

    ・Linuxで書き込む場合
    [root /tmp]# dd if=boot-03031701.tl8w.img of=/dev/fd0

    ・Windowsの場合
    まず、ダウンロードしたファイルはboot.imgと名前を変更して下さい。
    ダウンロードしたイメージをフロッピーに書くためのツールは1枚目のCD-Rにあるので、コマンドプロンプトで以下の通り、実行します。
    C:\>F: <- 私の環境ではFドライブがCD-ROM!
    F:\>cd \dosutils
    F:\dosutils>rawrite
    Enter disk image source file name: c:\temp\boot.img ← ダウンロードしたファイルを指定
    Enter target diskette drive: a ← フロッピードライブを指定
    Please insert a formatted diskette into drive A: and press -ENTER- : エンターキーで起動ディスク作成開始

    ”2.CC-Rに焼く”で作成したCD-Rと、この章で作成したFDを挿入してPCを起動する事でターボリナックスのインストーラーが起動します。
  4. ブータブルCDの作成
    以下の手順によりBootable CDを作成します。CD-Rは2枚必要です。
    まず、CDに焼き付けるイメージを格納するディレクトリを二つ作成します。
    [root /tmp]# mkdir -p /tmp/cdrom1 /tmp/cdrom2

    /tmp/cdrom1に 1.ダウンロードでダウンロードしたファイルすべてを配置します。

    /tmp/cdrom2にturbo/base,turbo/RPMSディレクトリを作成します。
    [root /tmp]# mkdir -p /tmp/cdrom2/turbo/RPMS /tmp/cdrom2/turbo/base

    turbo/baseディレクトリ以下にあるcomps, hdlist, hdlist.gzは、CD-ROMの1枚目、2枚目の両方で必要になるので、/tmp/cdrom1/turbo/base, /tmp/cdrom2/turbo/baseの2カ所へコピーします。
    [root /tmp]# cp -a /tmp/cdrom1/turbo/base /tmp/cdrom2/turbo/base


    genhdlistにて2枚目のCD-Rに焼くパッケージを/tmp/cdrom1/turbo/RPMSから/tmp/cdrom2/turbo/RPMSディレクトリへ移動します。
      (あらかじめ、移動するパッケージファイルが分かっていればgendhlistを使わなくても可能です。)
    [root /tmp]# genhdlist
     @  Install treeを押下し、/tmp/cdrom1/turboを入力しOKボタンを押下。
     A  Create cdromを選択し、OKボタンを押下。
     B  移動先パスとして、/tmp/cdrom2/turboを入力し、OKボタンを押下。
     C  ファイル移動の確認では、Continueボタンを押下し続行する。

    ブートイメージをcdrom1ディレクトリ以下に配置します。
    ここでは、/tmp/cdrom1/imageディレクトリを作成し、そこへブートイメージを配置します。
    ブートイメージの取得先は5.起動ディスク作成を参照して下さい。現時点ではboot-03031701.tl8w.imgが最新でした。
    [root /tmp]# mkdir -p /tmp/cdrom1/image
    [
    root /tmp]# cd /tmp/cdrom1/image
    [
    root image]# ftp ftp.turbolinux.co.jp
    ftp> cd /pub/TurboLinux/TurboLinux/ia32/Workstation/8/updates/images/misc
    ftp> get boot-03031701.tl8w.img
    ftp> quit
    [
    root image]# cd /tmp

    ここまでで、CD-ROMディレクトリの内容は以下の通りになっているはずです。
    1枚目(/tmp/cdrom1)
      |-dosutils     ・・・ FTPサイトよりダウンロードした内容です。
      |-LICENSE     ・・・ FTPサイトよりダウンロードした内容です。
      |-packageslist  ・・・ FTPサイトよりダウンロードした内容です。
      |-image           ・・・ ブートイメージ(boot-03031701.tl8w.img)を配置します。
       |-turbo
        |-base      ・・・ FTPサイトよりダウンロードした内容です。
        |-RPMS    ・・・  FTPサイトよりダウンロードした内容を配置。(genhdlistにより一部は/tmp/cdrom2/turbo/RPMSへ移動しています。)

    2枚目(/tmp/cdrom2)
      |-turbo
        |-base      ・・・ 1枚目のCD-Rと同じです。
        |-RPMS    ・・・  genhdlistにより移動されたファイルが存在します。

    CD-Rの一枚目のisoイメージを作成します。
    [root /tmp]# mkisofs -V TLS8_1OF2 -v -b image/boot-03031701.tl8w.img -c boot.catalog -J -r -o cdrom1.iso /tmp/cdrom1
    参考までに、パラメータの説明です。
    -V ボリュームID。WindowsでCD-ROMの名前として表示されます。(省略可)
    -b ブートイメージを指定します。 (ブータブルCDでは省略不可)
    -c 出力されるブートカタログファイル名を指定します。(ブータブルCDでは省略不可)
    -J Joriet準拠 ()
    -o  出力ファイル名 
    また、よくある過ちとして、以下の様なメッセージが表示される場合があります。
    [root /tmp]# mkisofs -V TLS8_1OF2 -v -b /tmp/cdrom1/image/boot-03031701.tl8w.img -c boot.catalog -J -r -o cdrom1.iso /tmp/cdrom1
    mkisofs: Uh oh, I cant find the boot image '/tmp/cdrom1/image/boot-03031701.tl8w.img' !
    これは、ブートイメージの指定方法に誤りがあります。-bで示すファイルは作成イメージ(ここでは/tmp/cdrom1)以下に存在する必要があり、cdromイメージの相対パスで指定します。言い換えれば、/tmp/cdrom1ディレクトリ以下のどのファイルがbootイメージかを、/tmp/cdrom1からの相対パスで指定します。

    CD-Rの2枚目のisoイメージを作成します。
    [root /tmp]# mkisofs -V TLS8_2OF2 -v -J -r -o cdrom2.iso /tmp/cdrom2

  5. 準備したファイル
    分割用バッチファイル・・・ 1枚目、2枚目のCD-Rに焼くパッケージを分けます。/turbo/RPMSディレクトリにコピーし、実行するとcdrom1(1枚目用)、cdrom2(2枚目用)ディレクトリが作成されそれぞれにファイルが移動されます。CD-Rに焼く際には対象のディレクトリにあるパッケージファイルのみを/turbo/RPMSに移動してください。
これでインストールの準備は完了です。
次は実際にインストールします!
今回の方法で作成したインストールCDでインストールする場合は必ずTurboLinux 8 Serverのインストール(新) の手順に従ってください。

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