インストール編(Turbolinux 8 Server)
ターボリナックスのFTPサーバーよりダウンロードしたファイルで"Turbo Linux 8 ServerインストールCD"を作成したので、今度はTurbo Linux 8 Serverをインストールします。
TurboLinuxのインストーラが準備出来ていない場合は、Turbo Linux 8 Server インストールCD作成(新)を参照下さい。

11/19 変更内容
インストールCD作成の際に、インストーラーをターボリナックス7サーバーのものより、ターボリナックス8ワークステーションのインストーラに変更したため、手順が変更されました。(詳しくはTurbo Linux 8 Server インストールCD作成(新)参照)
変更した内容をうち消し線で消しています。ちょっと読みづらくなりました。(^^;)

注意
ここではTurbo Linux 8 Server インストールCD作成(新)で紹介した手順で作成したCD-Rを基にインストールしているため、市販されているCDとは手順が異なります。(ほぼ一緒ですが。)
Turbo Linux 8 Server インストールCD作成(新)のページで述べましたが、ターボリナックス7のインストーラーを利用してインストールCDを作成しているので問題があります。それはブートローダーが正常にインストールされない点です。
私の環境だけかも知れませんが、ネットワークカードの認識がされませんでした。もしかしたら同じ現象が発生するかも知れませんが、でも、簡単に対応出来るのであまり気にしないで下さい。

ノートPCへインストールする方は、インストール(ノートPC編)を参照下さい。
インストールの流れは次のようになります。
  1. 起動
  2. 言語選択(Choose a Language)
  3. インストールクラス選択
  4. キーボード設定
  5. マウス設定
  6. インストール先設定
  7. ブートローダー設定
  8. ネットワーク設定
  9. 時間帯設定
  10. アカウント設定
  11. インストールタイプ選択
  12. モニタの設定
  13. Xの設定
  14. サウンドカート設定( 11/19追記 )
  15. インストールの準備ができました。
  16. 追加パッケージのインストール
  17. セキュリティーレベル
  18. ブートディスクを作成する
  19. インストールが完了しました。
  20. GRUBのインストールと設定
  21. ネットワークの設定
  22. サウンドの設定

  1. 起動
    起動ディスクとCD-Rの1枚目をセットしてPC起動
    turbolinuxの起動画面が表示されたらEnterキーでインストールを開始
    こんな感じで起動します。
    Loading initrd.img ...
    Loading ......
  2. 言語選択(Choose a Language)
    「Japanese」を選択してEnterキーを押下。
    "インストーラの次のステージをロード中です"が表示されますのでしばらく待ちましょう。
  3. インストールクラス選択
    「標準インストール」を選択して次へ
  4. キーボード設定
    基本設定で「日本語 106/109キーボード」を設定します。
    オプションはいじりません。
  5. マウス設定
    基本設定で自分自身のマウスにあった設定を選択します。
    おそらく、インストーラーが正しいものを選択してくれるので何も変更する必要は無いかも。
    僕の環境ではPS/2マウス を選択し、ホイールマウスを選択。
    オプション設定では、メーカー名からマウスの種類を選択できますが、通常は、基本設定画面で設定できてしまうのでここでは必要何もしません。
  6. インストール先設定
    「TFDisk」を選択して次へ

    僕は、下の表の通り、パーティションを作成しました。
    パーティションのサイズは僕の環境下での話です。ハードディスクが大きい場合、小さい場合などにはサイズを適当に割り当てて下さい。
  7. ブートローダー設定
    今回のターボリナックス7のインストーラーを利用した場合はこんな感じになります。
    「ブートディスクを作成する。」を絶対にチェックします。
    「ブートローダーをインストールする」はチェックしても正常にインストールされませんでした。

    本来のターボリナックス8ではこの様な感じ。
    「ブートディスクを作成する。」、「ブートローダーをインストールする」にチェックを付けます。GRUBをインストールする場所はほとんどの場合/dev/hdaです。
    LinuxをFDDから起動ディスクで起動したい場合は「ブートローダーをインストールする」にはチェックをつけません。

    詳細設定画面は特になにもしなくてよいです。ちなみにこのようになっています。
    ・LBA32モードを使用するにチェック
    ・GRUBのブートにrootパスワードを使用するにチェック。 これはどっちでもよいです?

  8. ネットワーク設定
    正規のターボリナックス8のインストーラーを利用したときは問題なかったのですが、ターボリナックス8ワークステーションターボリナックス7のインストーラを使った場合、この項目がとばされました。この項目が設定できればして下さい。私と同様にこの項がとばされた場合は起動後に設定します。

    ADSLルーターなどでDHCPサーバーが動いている場合には、DHCPを使用して設定するにしておいたほうが楽チンでしょう。
    起動時にアクティブにするにチェックをします。
    DHCPを使わない場合にはIPアドレス等を環境に合わせて入力します。(以下設定例)
  9. 時間帯設定
    タイムゾーンは大抵の場合そのままで正しいはずです。
    タイムゾーンがAsia/Tokyoを選択します。
    タイムサーバーは使用しても、しなくてもどっちでもいいです。使用した場合、PCの時間を自動的に合わせてくれます。
    タイムサーバーを使用したい場合には以下の通り設定します。
    「タイムサーバーを使用する」にチェック
    「NTPを使用する」
    時間を設定する間隔は「システム起動時のみ」を選択しましたが、常時起動する場合は他を選択すべきです。
    タイムサーバーは ntp1.jst.mfeed.ad.jp などのホストを指定すればよいです。
  10. アカウント設定
    簡易設定画面ではrootのパスワードを指定します。
    ユーザー作成は後でできるのでここで行う必要はないでしょう。
    また、認証ではMD5パスワードを有効にするとシャドウパスワードを有効にするにチェックを入れます。
  11. インストールタイプ
    標準選択より自分の用途にあったものを指定します。
    カスタム画面では標準選択で選択したパッケージより、追加、削除することが可能です。
    ハードディスクに余裕があり、よく分からない場合は「すべて」を選択してもよいと思います。

    ウインドウマネージャについては、以下のものがあります。
    GNOMEを使用する場合は、カスタム設定画面でGNOMEのgnome-coreをチェックします。
    KDEを使用する場合は、カスタム設定画面でKDEのkdebaseをチェックします。
    xFceを使用する場合は、カスタム設定画面でその他WindowマネージャのXFCEをチェックします。
    よく分からない場合は、すべて入れておいて、後で全部試してみるとよいでしょう。

    後で、各種ツールのソースコードをダウンロードしコンパイルを考えている人はカスタム設定画面で開発ツールもインストールしておいてください。

    各種設定画面は特に設定することはないと思いますが、DUAL CPUの人などは、SMPカーネルになっていることを確認します。
  12. モニタの設定
    適当なモニタが設定されているので特に何もしないで次へ進みます。
  13. Xの設定
    ビデオカードはほぼ自動で検索されるので問題ないでしょう。間違っていたら正しいものを選択しましょう。
    カラー、サイズを設定し(デフォルトのままでも問題ないです。)テストしてみましょう。

    グラフィカルログインの使用はお好みです。デスクトップで使用するなら、チェックすべきでしょうが、
    サーバー用途ならチェックははずしておいたほうがよいでしょう。
    ウインドウマネージャは好きなものを選びますが、KDEがお勧めです。

    テストする際にデスクトップサイズが自動だと正常に表示されませんでした、自分のモニタにあわせたサイズを選択すると正常に表示されました。正常に表示されなければ試して下さい。
  14. サウンドカート設定
    おそらく、最適なものが選択されています。
    間違っている場合は、リストより正しいサウンドカートを選択します。
    ドライバの読み込みは押しても反応ありませんでした。サウンドの設定も起動後に行えるので気にする必要ないです。
  15. 設定の確認
    次ボタンを押下します。
    これ以降、中断できません、続行しますかといった旨のメッセージが出るのでOKボタンを押下します。
  16. 追加パッケージのインストール
    特になにも無いはずなので、スキップするにチェックをいれ次へボタンを押下します。
    カスタム設定では、起動するサービスを選択します。
  17. セキュリティーレベル
    サーバー用途ならば高レベルをデスクトップマシンとするなら中レベルくらいでしょうか?
  18. ブートディスクを作成する
    必ず作成します。
    必要なら作成します。
  19. インストール完了
    完了ボタンを押下すると、CDがでてきます。
    Enterキーで再起動です。

    本来ならばこれで終了ですが、問題点であるブートローダーの設定を行います。
    17で作成したブートディスクを挿入してターボリナックスを起動します。起動後はrootでログインします。
  20. GRUBのインストールと設定
    この章は不要です。Grubは正常にインストールされます。
    章全体を打ち消し線で消すと見づらいのでタイトルだけ打ち消しました(11/19)

    必須ファイルのコピー
    [root root]# mkdir -p /boot/grub  <-- grubのディレクトリ作成
    [root root]# cp -p /usr/share/grub/i386-pc/* /boot/grub  
    <--必須ファイルのコピー
    [root root]# cp -p /usr/share/grub/splash.xpm.gz /boot/grub  
    <--見た目がよいのでとりあえずコピー(コピーしなくてもよいです。)
    [root root]# grub-install /dev/hda  <--grubのインストールを行います。 引数でインストールするハードディスクを指定します。成功すると以下の内容がひょじされます。またデバイスの一覧も表示されますあとで必要になるので覚えて置いてください。。
    Installation finished. No error reported.
    This is the contents of the device map /boot/grub/device.map.
    Check if this is correct or not. If any of the lines is incorrect,
    fix it and re-run the script `grub-install'.

    (fd0) /dev/fd0
    (hd0) /dev/hda
    (hd1) /dev/sda
    (hd2) /dev/sdb
    またカーネルの格納されているパーティションや/パーティションの番号も調べる必要があるのでdfコマンドでパーティション一覧を取得します。
    [root root]# df
    Filesystem    1K-ブロック    使用       使用可       使用%   マウント位置
    /dev/hda5     248895    72657      163388       31%       /
    /dev/hda1       31079       5317        24158      19%       /boot
    /dev/hda6      1027768          20      975540        1%       /home
    /dev/hda9        505605     88695      390806      19%       /tmp
    /dev/hda7      3091284  1049024    1885228       36%       /usr
    /dev/hda8       505605      24664      454837        6%      /var


    /boot/grub/grub.confの作成(編集)
    timeout 15  <--自動に起動されるまでの時間(秒)
    default 0      
    <--デフォルトで0番目の登録を選択する。数えは0からです。今回登録内容はlinuxの一つだけなので0です。

    splashimage (hd0,0)/grub/splash.xpm.gz  
    <-- GRUBの画面の背後に表示されるイメージです。あると見た目がよいので設定していますが、無くても影響無いです。

    title linuX        
    <-- タイトルをlinuxとする。grubの一覧に表示される名前です。
    kernel (hd0,0)/vmlinuz root=/dev/hda5  
    <--カーネルファイルの指定と、rootの指定です。詳細説明は↓参照
    initrd (hd0,0)/initrd                              <--initdを指定します。

    分かりづらいですが、(hd0,0)/vmlinuzがカーネルファイルの場所を指定しています。
    まず、(hdn,m)でカーネルイメージの格納されているハードディスクとパーティションを指定します。
    次に(hdn,m)で指定されたパーティションからのカーネルファイルのパスを指定します。ここでは/vmlinuz
    ハードディスク番号を表すnは0から始まり、見つかった順に番号が振られます。grub-installした際に一覧が表示されるので参考にするとよいと思います。
    パーティションを表すmも0から始まります。
    ここで指定する必要があるパーティションはカーネルの格納されているパーティションです。カーネルは/bootディレクトリにあるので/bootがどのパーティションにあるかによって変わります。
    私の環境では/bootに専用のパーティション(/dev/hda1)を割り当てているので。これの番号から1引いた値をmに指定します(この例では0)。(grubで0から数えるのでパーティション番号より1小さくなります。)次にカーネルファイルを/dev/hda1からのパスで指定します(この例では/vmlinuz)。/dev/hda1が/bootディレクトリなので、/boot/vminuzなどと指定すると起動時にエラーになります。
    /bootディレクトリに専用のパーティションを割り当てていない場合はパーティション番号に/のパーティション番号を指定し、カーネルのパスは/boot/vmlinuzになります。
    rootは/ディレクトリのデバイスを指定します。ここでは、/dev/hda5です。(dfの結果を参照)
    initrdについてもカーネルファイルと同様に指定します。

  21. ネットワークの設定
    (11/19追記)
    もし、PCIバスに装着されているイーサネットのカードが認識されていない場合は、/etc/modules.confにeth0の項目を追加します。
    alias eth0 8139too  <--私のカードはRealtek RTL8139なのでこの様になっています。適当なドライバを選択します。


    8.ネットワーク設定が正常で無かった場合、ここで設定を行います。
    ネットワークの設定を行います。手順はturbonetcfgを起動してインターフェースの追加を行うだけです。
    [root root]# turbonetcfg
    @"ネットワークインターフェース"を選択
    A"追加"ボタン押下
    Bインターフェースタイプの選択では"イーサーネット"を選択してOK
    C追加されたeth0を選択して"編集"ボタンを押下
    D環境がDHCPであれば"起動時に使用"をチェックし、"DHCP"もチェックします。その後"終了"ボタンで元の画面に戻ります。
    E次に"起動"ボタンを押せばネットワークは起動します。
    F"終了"ボタンでインターフェースの選択画面を終了します。
    G"セーブして終了"ボタンを押します。保存確認のダイアログボックスが出るのではいを選択します。

  22. サウンドの設定
    インストールしてもサウンドカードが正常に認識されていない場合があります。
    一般的なものならば簡単に設定を行えます。
    私のPCはASUSのマザーボードP4B533-Eを利用しており、サウンドはオンボードです。チップにはC-Media CMI8738が使われています。
    設定はturbosoundcfgを実行し、"C-Media CMI8338/8738PCI"を一覧より選択。最後に"終了"ボタンを押すだけです。
    これにより、/etc/modules.confへサウンドの設定が出力されます。
    設定後は/etc/rc.d/init.d/alsasound restartで設定を読み込ませます。

以上でインストールは終了です。


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